2019智辯和歌山vs市立和歌山観戦記

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512日 春季和歌山県大会決勝
智辯和歌山87市立和歌山(延長10回)
 
特筆すべきは、市立和歌山が、1学年12人制の智辯和歌山を上回るといって過言でないくらいほどの厚い選手層になっていることだ。
私自身、高嶋仁前監督に「(この学年の)和歌山一の好投手です」と勧誘をすすめた岩本投手(2年)がエースに育っているほかにも、小園投手(1年)、柏山投手(3年)、近藤投手(2年)、登板機会はなかったが橋本投手(2年)、奴田投手(2年)と秋以降も投手王国が続く。
打線も、センバツ・ベスト8で自信をつけ、上位下位ムラなく力強いスイングを見せた。1年の松川選手が4番を任すことができる強打者であることも脅威だ。
代打で登場した山田選手や、センバツで活躍した壱岐選手が復帰すれば、これはもう恐怖の強力打線としか言いようがない・
 
いっぽう、智辯和歌山は、確かな精神力を有している。甲子園で数々の劇的な逆転劇を演じてきたが、まさか自分の目の前で奇跡的な演出を見せてくれるとは、思いがけない出来事だった。
572点を追いかけていた9回、2番細川、3番西川があっさりと凡退して2死無走者。
しかも、マウンドにはエース岩本。「これは負けた」と思った矢先、4番徳丸がセンター右に強打し、フェンス直撃のランニングホームラン。続く5番東妻は高めボール球の速球をセンターバックスクリーンに77となる同点ホームラン。99%負けた試合を振り出しに戻して延長戦に突入。
10回に佐藤がサード内野安打で出塁すると、9番綾原は3塁線に絶妙の送りバント。これがミスを誘い、1番黒川のライト前ヒットで無死満塁。2番細川は前進守備の内野手の間を抜きセンター前ヒットを放ち87でサヨナラ勝ちした。
 
智辯和歌山の投手陣は、先発・小林樹斗は疲労が残っていて、本来の球速は出ていなかったが、インコースも使えるようになり投球の幅を広めることができるようになっていた。課題としては、インコースのボールにする球の制球が不安定で、5回で死球が3個あったことだ。
6回からリリーフした池田陽佑投手は、小林投手とは違って疲れがなく腕を振って飛ばしていた。ところが、1死をとったあと3番緒方にヒットを打たれ、4番松川を早めに追い込みながら決めにいったスライダーを見極められ四球で歩かせてから、調子を崩した。5番下井田、6番片上、7番米田に連打を浴び4点を失い57と逆転された。
肩が軽そうで腕を振って投げ込んでいたが、コースがアバウトで、甘い球はことごとくジャストミートされていた。池田投手は、立ち上がり、小林投手と違いインコースぎりぎりのストライクがほとんどなかった。しかし、7回以降は立ち直って逆転劇を演出した。