第100回大会 注目のスラッガー

100回大会 注目のスラッガー
 
大阪桐蔭・根尾は、投手としてはプロに入ってからの伸び幅は、そう期待できない。やはりプロではショートだろう。すでに打つ形ができているし肩が強い。ソフトバンクの今宮健太よりも打のスケールの大きいショートになれるかもしれない。
  根尾は北大阪大会で打者として打率.52212打点の成績を残し、投手としても、準決勝、決勝に先発、決勝の金光大阪戦では完投している。
 
野手で問われるのはセンス。大阪桐蔭・藤原恭大、根尾、報徳学園・小園海斗の3人が、野手ビッグ3。いずれもドラフト1位候補だが、その中でも特Aなのは大阪桐蔭の藤原。1位指名で重複する選手だ。
その中でも藤原の存在が頭ひとつ飛び出ている。「藤原のボールの呼び込み方にはセンスと間があり、スイングは力強い。それだけでなく肩があり足もある。しっかりと3拍子が揃っている。プレーヤーとしてのバランスを考えると松井秀喜の高校時代よりも上。ソフトバンクの柳田悠岐に比べてパワーは少し見劣りするが、そのレベルにある。
 藤原は、北大阪大会で打率.6362本、15打点のチームトップ成績で春夏連覇に挑むチームを甲子園へ牽引した。
 
 小園は打撃センス抜群。足も速いし、西武の源田壮亮、中日の京田陽太ら最近のプロ野球に出てきたスピードを兼ね備えた好ショートの流れに乗れる選手だ。
  小園は東兵庫大会で打率.3331本塁打、3打点の成績で4本打った二塁打が光る。快足と次の塁を狙う“野球脳”の値数が高い。
 
 三塁手に注目の大型スラッガーが4人もいる。
  智弁和歌山の林晃汰、二刀流の花咲徳栄の野村佑希、木更津総合の野尻、折尾愛真の松井義弥。中でも林の長打力はズバ抜けている
  センバツ準Vの智弁和歌山の3番打者で準々決勝の創成館戦では一発を放ち通算49本。県大会では一発こそなかったが、打率.412と存在感を示した。
野村の三塁守備はまだ危なっかしいが、バッティングはコンパクトで右に打てるのが特徴。野尻は、打てるポイントが広く対応力を感じる。野尻は東千葉大会の準決勝・東海大市原望洋戦でサイクル安打を記録した。
面白いのは、初出場の折尾愛真の松井。荒削りだが超大型。身長が191センチとでかい割にバットの出が非常に柔らかい。県大会では1本塁打に終わっているが、マウンドに立てば140キロ、足も50メートル62と速く、そのポテンシャルにプロのスカウトは熱い視線を送っている。
 
もう一人の注目選手は横浜の万波中正。一時、ベンチ入りが危ぶまれていたが、南神奈川の決勝の鎌倉学園戦でハマスタのレフト中段に本塁打。楽天のオコエより一回り大きいスケール感がある。たた名門の横浜が彼に一桁の背番号を与えなかったのは練習態度などによほどの問題があるのかもしれない。プロスカウトは、そういう理由を執拗に調査するが、甲子園は評価を一変させる大きなチャンスといえる。
 
投手にもドラフト候補がいる。投手で第一に名前が挙がるのは金石農業の右腕、吉田輝星。県大会では、5試合を一人で投げきった。防御率は10543イニングを投げて57奪三振、最速は150キロをマークしている。フォーム全体が沈みこむように安定していてリリースポイントが前でボールが低めに集まる。
 「球筋がピッチャーらしく、コントロールが安定している。ボールの球質がいい。フォームの安定と腕の振りが、そういうピッチングにつながっているのだろう。今大会の3年生投手では吉田がナンバーワン。