花咲徳栄・井上朋也外野手(1年)

花咲徳栄・井上朋也外野手(1年)
 
 180センチ、80キロの肉体からは、早くも自信と風格が漂っている。去年7月にジャイアンツカップ出場権を争った南紀ボーイズとの試合を紀三井寺球場で観戦したが、センターへの大飛球にずば抜けた素質を感じさせられた。
花咲徳栄に進学した井上は、入学早々に「7番・右翼」の定位置を確保し、春の県大会では2本塁打。春季関東大会1回戦(対専大松戸)でも、逆方向の右翼席に高校通算5号を放り込んだ。長所を聞くと、「しっかりと自分のスイングができ、チャンスに少し強いです」と控えめな答えが返ってきた。
  奈良・生駒ボーイズに所属していた昨夏、ボーイズ日本代表の一員として世界大会(米カリフォルニア州アラメダ)で優勝。智弁学園、天理といった関西圏の強豪10校以上から声がかかったというが、「岩井先生がわざわざ大阪まで足を運んでくれて、何回も自分のことを見てくれたので」。花咲徳栄・岩井隆監督(48)の熱意に心を打たれ、埼玉行きを決意した。
  チームには絶好のお手本がいる。今秋のドラフト上位候補に挙がるスラッガー・野村佑希内野手(3年)だ。「野村さんのように、ホームランも打てて、率も高いバッターになりたいです」と、1回戦で高校通算52号を放った先輩に心酔している。
  だが、高校通算ホームランの目標を聞くと、「まずは野村さんを抜いて、そこからどんどん打って80本くらいを目指したいです」と即答。憧れの先輩すらも、強心臓の1年生スラッガーにとっては通過点に過ぎない。
  上位を打つ力もありそうだが、「本人が楽なところで打たせてあげます」と岩井監督。底知れぬパワーを持つ井上が7番に座る徳栄打線は、今年も猛威を振るいそうだ。
 
  ◆井上朋也 大阪・四条畷市生まれ。15歳。四条畷中では「生駒ボーイズ」に所属し、「4番・中堅」で3年夏にジャイアンツカップ16強入り。中学通算24本塁打。180センチ、80キロ。右投右打。