報徳学園1-2滝川第二

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 報徳は六回、1死三塁から暴投で先制。ところが八回、先発のエース左腕・渡辺友哉が3連打を許して同点に。1死満塁から押し出し死球で逆転された。打線には試合をひっくり返す勢いはなかった。
 夏の全国選手権は、100回の記念大会のため、兵庫は東西に分かれる。東兵庫に入る報徳は、この日の敗戦で第1シードを逃した。4回戦まで第1シードとの対戦がない第2シードは確保したものの、戦いぶりは不安を残した。
 この日の安打は、わずか5本。だが、好機がなかったわけではない。13残塁と、あと1本が出なかった。「打つことに特化した選手が出ているのに、打てず策もなかった」と大角健二監督。二、三回は先頭が出塁したが、次打者が外野フライ。頼みの3番小園海斗も、3打数無安打2四球。昨年のU18ワールドカップ日本代表で2年生ながら活躍した左打者は、厳しいコースばかりを突かれた。
 試合後、主将の神頭(かんとう)勇介は泣き崩れた。「秋に負けてから、春は勝ちにこだわってやっていこうと話していたんですけど……」。昨秋の県大会は3回戦で明石商に敗れ、7年連続で出場していた秋季近畿大会への道が閉ざされた。この春も、阪神B地区大会の決勝で関西学院を打ち崩せず、12で敗戦。第2代表決定戦に回り、県大会出場を決めていた。
 それから2週間、キャプテンは必死だった。「何かを変えないと」。早朝にグラウンドに集まろうと部員に呼びかけ、全員で掃除やダッシュ、ミーティングを重ねてきた。だが、県大会の初戦で、力を出せないまま、敗れた。
 勝ち上がるために、何が必要なのか。目を真っ赤にして神頭は答えた。「いまは、まだ分からない」。そして、こう続けた。「みんなでやっていくしかない」。