「心強いリード」信頼厚い東海大相模の佐藤

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智弁和歌山(和歌山)12-10東海大相模(神奈川)
 
準決勝に登場した東海大相模の佐藤暖起(はるき)選手は入学してから捕手に転向、人一倍練習を重ねてきた。今大会はフル出場。準決勝は智弁和歌山に10-12で惜敗し悔しさをにじませながらも、「他チームの捕手を見ながら、たくさん吸収できた」と、大舞台での“女房役”に手応えを感じた様子だった。
 
  「捕手をやってもらおうと思っている」。入部時、同じ学年に捕手がいなかったため、門馬敬治監督(48)から告げられた。捕手経験は小学生時代の半年だけで不安はあった。しかし、入学前から新聞記事などをずっと切り抜くほどチームに憧れていて、「貢献できるなら与えられた役割を全うしたい」と引き受けた。
  長谷川将也部長(29)らの教えを一から受けた。高校野球の捕手は小学生の時と比べものにならないほど複雑なプレーが要求された。打撃練習の合間にインターネットで捕手の動画を探しては見入った。あまり手にしなかった関連書籍も買い込み配球を学んだ。
  ただ、1年生の時は練習試合で連続して捕球できずベンチから出された。肩を落とす姿を見た宮崎大将(だいすけ)コーチ(25)が室内練習場で、手前で弾む取りにくい球を何度も何度も投げてくれた。「来いや!」。泣きながら声を張り上げて向き合った。宮崎コーチは「今までのどの選手より気迫を感じた。食らいついてきてくれてうれしかった」と振り返る。2年生になると、「後輩には譲れない」と言い切れる自負が芽生えた。
  3回戦の静岡戦では一走のわずかな仕草を見逃さず、野口裕斗投手(2年)にけん制するようサインを出してアウトに。準決勝でもマウンドに駆け寄り投手陣を気遣った。野口投手は「暖起さんのリードはいつも心強い」、斎藤礼二投手は「焦っている時にタイムをかけてくれる。感謝している」と全幅の信頼を寄せる。試合終了後、佐藤捕手は「甲子園に響く歓声は今まで経験したことがなかった。夏にリベンジしたい」とさらなる飛躍を誓った。