明徳義塾、逆転サヨナラホームランを浴びる

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初戦、92死から4番谷合に逆転サヨナラ3ランが飛び出して勝ち進んだ明徳義塾は10とリードした9回無死12塁の場面で初球の甘いスライダーを捕えられ逆転サヨナラ3ランを浴び敗れた。
 
選抜ナンバー1右腕市川、サヨナラ被弾 ボール球のはずが…
 
「ボール球から入ろうとしとったんか?」。試合後、明徳義塾の馬淵監督が、隣で取材を受けていたエース市川に聞いた。
 「はい」と市川。
  「それが抜けて真ん中にいった。やっぱり、体が開いとったんやろな」。馬淵監督は、納得したように言った。
  2人が振り返ったのは、日本航空石川の原田にサヨナラ3ランを打たれた場面だ。九回無死一、二塁。市川が外角のボールコースをめがけて投げた129キロのスライダーは、真ん中に入った。「投げた瞬間、やばいと思った」。打球は無情にも左翼席に吸い込まれた。
  「市川は絶好調。明徳に入ってから、今が一番いいんじゃないか」。25日の初戦の前、馬淵監督は大いに手応えを感じていた。
  昨秋の明治神宮大会を制した、今大会ナンバー1右腕。秋からの公式戦は、すべて1人で投げきってきた。初戦の中央学院戦では最速145キロの直球を投じた。5点を失ったが、「調子は良い」と感じていた。
  だが、この日はブルペンから何かがおかしい。直球は走らないし、得意のスライダーも「曲がりが悪い」。抜群のマウンド度胸と豊富な経験値で八回まで「0」を並べたが「納得はいっていなかった」。
  その不安が九回に出た。直前の攻撃が1死満塁からの併殺打で無得点に終わったこともあり、「嫌な感じがした」。
  先頭への初球は142キロが真ん中に。積極的に振ってくる打線を相手に、普段はしないような不用意な入り方だった。右前安打。次打者には制球が定まらず、四球。タイムを取り、捕手の安田と「ボール球から入ろう」と確認した直後、原田への初球がど真ん中にいってしまった。
  なぜ、スライダーが曲がらなかったのか。「自分でもわかりません」。疲れは感じていなかった。投球フォームにも、自分では違和感がなかった。
  本調子でなくても、強打の日本航空石川を八回まで抑えられたのは、市川だからこそ。あとアウト三つ。甲子園で1試合を投げきる難しさ。「27個のアウトを取り切ること。終盤にいい投球ができるようにしたい。夏も来ます」。