星稜高初の全国制覇を狙う2人の2年生投手

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 2人の「全国優勝投手」を擁しているのが星稜高だ。右腕・奥川恭伸と、左腕・寺沢孝多の2年生投手。

 宇ノ気中出身(石川)の奥川は昨年8月の全国中学校軟式野球大会(新潟)を制し、星稜中出身の寺沢も同8月の全日本少年野球大会(横浜)で頂点に立っている。

 奥川は早くから「スーパー1年生」として騒がれ、エース番号「1」を着けた昨秋も北信越大会準優勝に貢献した146キロ右腕だ。今センバツでは主将・四番の竹谷理央(3年)が背番号「1」を着け、奥川は「11」を背負った。
「背番号は気にしていなくて、先発した投手がエースとしての役割が求められる。しっかり、ゲームを作らなくてはいけない」(奥川)

 富島高との初戦(2回戦)は竹谷が先発。だが、星稜高1点リードの3回表に勝ち越し(12)を許すと、一死一塁から奥川が救援マウンドに上がった。初球からエンジン全開で、相手の四、五番を連続で空振り三振に斬っている。

 富島高・濱田登監督は肩を落とす。 「せめて、ファウル1本でもあれば良かったが……。かすりもしなかった……。チームの士気が下がってしまった」

 一気に反撃ムードとなった星稜高はその裏、相手の四球、ミスにもつけ込み、打者11人の猛攻で一挙7点を挙げた。大量リードで楽になった奥川は最後まで投げ切り、被安打51四球、無失点と安定感抜群。奥川の好投もあり、星稜高は112で初戦突破を遂げている。 140キロ超のストレートは威力があった。奥川は甲子園デビュー戦を白星で飾り、ネット裏で視察するNPBスカウトも「腕の振りが良い。来年の候補」と評価を高めていた。

同級生の好投を喜びながらも、発奮材料としていたのが寺沢だ。この日の登板はなかったが、「奥川は注目される選手で、自分にとってはライバル。お互い切磋琢磨していきたい」と目を光らせる。

 ストレートで押す奥川とは対照的に、寺沢は最速130キロでスライダー、チェンジアップ、カーブを効果的に使っていくタイプ。昨秋の県大会は背番号「18」でベンチ入りし、2試合に登板したが、北信越大会はメンバーから外れたが、3月の対外試合解禁以降のアピールが実り、メンバー復帰を果たした。 奥川は言う。 「甲子園で、全国制覇するのが夢です」
 星稜高は春夏を通じて30度目(春12、夏18)の甲子園。センバツは松井秀喜(元ヤンキースほか)がいた1992年、左腕・山本省吾(元ソフトバンクほか)を擁した95年の8強が最高成績であり、今回は当然、その先を狙っている。