彦根東・高内、元投手が配球読んで逆転弾

イメージ 1
 
サインに首振ったのを見て直球狙いへ
 
元投手らしく、マウンド上の慶応・生井が2回の首を振ったため、ストレート狙いに転じて逆転3ランを放った高内。後ろに見える真っ赤なアルプスの大応援団も後押しした。
 打席の高内希の目に、真っ赤に染まった一塁側アルプスが映っていた。「すごい応援。力をもらおう」
 彦根東(滋賀)のモットーは、“赤鬼魂”だ。彦根藩祖・井伊直政が赤い鎧兜で軍勢を率い、“赤鬼”と恐れられたのが由来。彦根東は彦根藩藩校だった「稽古館」(のちに弘道館に改称)の流れを汲み、校舎が彦根城の敷地内にある。だから、ぎっしりのアルプスが赤く染まっているのだ。
 場面は、逆転され、1点を追う82死一、三塁。2ボール2ストライクから、高内は慶応(神奈川)の投手・生井惇己が2回サインに首を振るのを見た。昨年の6月、投手から捕手に転向した高内。バッテリー心理はよくわかる。
「強気な投手。首を振るのは、得意な球を投げたいということだ。よしっ、内角ストレート狙い」
 読みどおり、やや甘い131キロを強振すると、打球は左翼ポール際に飛び込んだ。逆転3ラン――。この一打で、彦根東が逆転勝利を決めた。