全日本少年春季軟式野球大会2017

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2017327日 星稜中 夏春連覇を達成
 中学軟式の“春のセンバツ”「文部科学大臣杯第8回全日本少年春季軟式野球大会」は、32427日、静岡草薙球場などで行われた。昨夏の第33回全日本少年軟式野球大会覇者・星稜中(石川)が秋田クラブ(秋田)を破り夏春連覇を果たした。前年王者の明徳義塾中(高知)と仙台育英学園秀光中(宮城)が3位だった。 
 
2回戦の門真ビックドリームス(大阪)戦こそタイブレークにもつれる接戦となったが、その他は完勝と言っていい内容。私学名門同士の対戦となった明徳義塾中との準決勝を快勝すると、決勝では秋田クラブを完封した。
  準決勝では荻原吟哉が130キロ超えの速球とスライダー、落差のあるカーブで強打の明徳打線を抑え、決勝は知田爽汰と出村夢太のリレーで秋田打線を完封。バックも好守備で投手陣を盛り上げた。
 打線も準決勝で明徳義塾の2年生エース・関戸康介から3回に1番・内山壮真の適時三塁打などで2点を先取すると、3回には5番・松本笙の三塁打を皮切りに笠井昴己、西隼人の連打など打者一巡の猛攻をみせるなど大暴れ。一転、決勝では2回、四球からの好機に高木宏望がバント安打を決め、足も絡めた先制点が生きた。
 万全の優勝にも、田中辰治監督は「まだまだです」と気を緩めていない。「ここは夏に向けた通過点。これからが苦しみの時期になるはずです」。それでも「試合ごとに、選手たち自身が助け合いながら戦えていたのはよかった」と笑顔を見せた。
 「大会前はチームに気迫が足りない感じがしていましたが、みんなで“もう一度日本一に”と気持ちを入れて戦えました」と内山主将。昨夏も経験している荻原、知田の両投手は「相手を圧倒できる投手に」「三振がとれる決め球を身につけたい」と、すでに気持ちは次に向かっている様子だった。
 
▽決勝
秋田クラブ0000000|0
星稜  030000x|3
(秋)高橋真央、泉陽斗-山本楓斗
(星)知田爽汰、出村夢太、知田-内山壮真
 
準優勝の秋田クラブ
 準優勝の秋田クラブは、秋田市内の9チームによる選抜チーム。秋田県では新人戦以降、この春季大会までを市ごとの選抜チームで競い、その後は各自の中学で夏の全中を目指す。
 練習は秋田商業高の屋内練習場などを使い、月に23度。屋外練習が始められたのは3月に入ってからだ。厳しい環境の中、臨んだ大舞台だったが、準決勝までの4試合をすべて完封勝ちと、攻守にハイレベルな戦いで決勝まで上り詰めた。指揮を執った阿部正樹監督は「戦いながら、チームが結束してくれました」と、大会に入ってからの“進化”を実感。「星稜さんは強かった。さすがです。選手たちにとって、またとない経験になったはずです」
 この大会を最後にチームは解散。加賀谷三亜土主将は「決勝の負けは悔しいけれど、このチームで戦えて満足。これからはみんな、別チームのライバルになるけど、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)してレベルアップできたら」と充実感もにじませた。銀メダルを胸に、それぞれが新たな気持ちで夏へと向かう。
 
明徳義塾中銅でも「今後にプラス」
 大会連覇を目指した明徳義塾中は準決勝で星稜中に敗れ銅メダル。それでも、神谷洋隆監督は「組み合わせを見て、ここが目標と思ってやってきましたから」と言い、「完敗です。星稜さんは強かった」と、すがすがしく振り返った。
 現在は多くの選手がそのまま、明徳義塾高に進学する同中野球部。神谷監督は「目標は高校での甲子園であり、さらにその先。この準決勝を含め、ここでの経験は、選手たちの今後にとって大きなプラスになったはず」と話した。
 2年生ながら大会屈指の好投手・関戸康介は最速131キロの直球を軸に力投。敗れたものの、神谷監督は失点後に持ち直した内容に「投手として成長できている」とうなずいた。全日本学童やソフトバンクJr.で活躍するなど、小学生時代から注目されてきた右腕は現在174センチ、68キロ。「明徳で1年練習して、投球中の視野は広くなったのかなと思います」と言い、「また初心に戻って頑張ります」と冷静だった。
 
グランフレール満足8
 関東勢はグランフレール(東京)、川崎市立有馬中(神奈川)、船橋市立七林中(千葉)が8強入りと健闘した。東京代表で都新人戦王者のグランフレールは快速右腕・鎌田州真が初戦の浜松市立曳馬中(静岡)を完封、2回戦も伊仙合同中(鹿児島)を6イニング0封するなど躍動。細田忠宏監督も「ここで2勝できるとは」と選手らをたたえる躍進だった。雨の中行われた準々決勝では優勝候補の一角、仙台育学園英秀光中に敗れたが、「完敗です。相手が強かった」と細田監督はサバサバ。篠原航太主将は「仙台育英は(東京のライバル)駿台(学園中)に似た感じで、スキがなくて強い。いつもより慌ててしまいました」と振り返り、「2勝できて、良い経験になりました」。好投の鎌田は「さすが、全国はすごいレベル。僕たちもまた、夏に向けて頑張ります」とにこやかだった。
 
 ▽1回戦
星稜中(石川)3-0長門クラブ(山口)
門真ビックドリームス(大阪)2-0昭和村立昭和中(群馬) 
西海市立西彼中(長崎)2-1北檜山中クラブ(北海道)
伊東市立南中(静岡)6-0阿南市立羽ノ浦中(徳島)
明徳義塾中(高知)4-0二見中(三重) 
大分市立城東中クラブ4-2米子クラブ(鳥取)
川崎市立有馬中(神奈川)2-1東海大静岡翔洋中
佐久長聖中(長野)1-0青森西中
伊仙合同中(鹿児島)7-0西京ビッグスターズ(京都)
グランフレール(東京)3-0浜松市立曳馬中(静岡) 
仙台育英学園秀光中(宮城)2-0石垣市立石垣二中(沖縄)
筑西市立関城中(茨城)3-1白老町立白翔中(北海道)
久留米BBC(福岡)1-0島田市立初倉中(静岡) 
秋田クラブ7-0気比中(福井) 
船橋市立七林中(千葉)4-2緑クラブ(愛知) 
大田市立第二中(島根)2-1滋賀ユナイテッドJBOY’s
 ▽2回戦
星稜中2-1門真ビックドリームス
伊東市立南中1-0西海市立西彼中
明徳義塾中9-7大分市立城東中クラブ
川崎市立有馬中9-4佐久長聖中
グランフレール9-0伊仙合同中
仙台育英学園秀光中4-0筑西市立関城中
秋田クラブ1-0久留米BBC
船橋市立七林中7-1大田市立第二中
 ▽準々決勝
星稜中6-0伊東市立南中
明徳義塾中7-1川崎市立有馬中
仙台育英学園秀光中5-1グランフレール
秋田クラブ10-0船橋市立七林中
 ▽準決勝
星稜中6-2明徳義塾中
秋田クラブ4-0仙台育英学園秀光中