【日本ハム】ドラフト2位 西村天裕

イメージ 1
「耐えて夢を追え」「前後裁断」2つの座右の銘胸に新人王狙う
 
 日本ハムの西村天裕投手(24)には、2つの座右の銘がある。1つは「耐えて夢を追え」。和歌山東中軟式野球部の監督だった大畑昌之先生(53)の言葉だ。
  帝京大ではエース。最速154キロの速球を武器に、大学日本代表候補にも選出された。プロ注目選手として評価を高めていく中、悲劇は起こった。4年生だった2015103日。首都大学リーグの桜美林大戦の守備で左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。診断は全治6か月。直後のドラフトで名前を呼ばれることはなかった。
  「けがした時は実際、心が折れかけましたし、つらかった」。帝京大のトレーナーと二人三脚でリハビリに励んだが、NTT東日本に進んでも投球はできないまま。ようやくボールを投げられたのは16年の5月、実戦のマウンド復帰はその年の86日までかかった。失意の中でも「自分の夢はプロ野球選手になって活躍することだったから」。持ち続けた夢が右腕の復活を支えた。
  迎えた17年ドラフト会議前日の1025日。和歌山の恩師にLINEを送った。「大畑先生が言っていた『耐えて夢を追え』。高校入学前にも『前後裁断』という言葉をくれました。この2つがあったから、けがしても乗り越えられたと思っています」。
  「前後裁断」は過去も未来も裁ち切り、今に集中するという意味がある。新人7選手で唯一の社会人。即戦力右腕が次に狙うは新人王だ。「開幕1軍に入って1軍に定着して、新人王を狙えるところまでいきたい」。耐えて夢をつかんだ、今。新人王という目標に全力で向かう。
 
西村 天裕(にしむら・たかひろ)和歌山市生まれ。24歳。小学2年から岡崎スマイルズで野球を始め、捕手を務めた。和歌山東中から和歌山商高に進み、投手で4番。帝京大ではリーグ通算25勝、同期には阪神・青柳晃洋投手がいる。NTT東日本では、今年7月の都市対抗野球で優勝を経験。177cm87kg。右投右打。