「ゴミの中から黄金を拾う日本」

「ゴミの中から黄金を拾う日本」
日本では廃棄された電化製品などから金、プラチナなどのレアメタルや、パラジウム、インジウムなどのレアアースを抽出している。日本は、廃棄物の中のレアアースを「都市鉱山」とたとえ、リサイクルの重要性に注目し実践している。
きっかけは、2009年に尖閣諸島での中国漁船と海上保安庁の巡視船とのトラブルが発生し、中国政府は制裁措置として日本へのレアアース輸出規制を行った。
ところが、その後、日本は中国から精密機器の廃ガラス片を大量に輸入し、廃ガラス片からレアアースを抽出してきた。これは、高度のリサイクル技術を持つ日本だから可能であり、中国の廃ガラス片が日本にとっては貴重なレアアース資源となっている。
中国では制裁措置として行ったレアアース禁輸の効果が小さかったことに衝撃を受け「ゴミの中から黄金を拾う日本」と例えた。
 
 日本は1960年代からレアアース資源の利用効率を上げるために研究を続け、1967年に溶媒抽出分離法を産業界で応用し、レアアース内の数十種類の元素を分離することに成功した。日本のレアアース抽出技術は「50年以上にわたる蓄積」が背景にあり「都市鉱山」としてレアアースを廃棄物から抽出する技術を50年の間に熟練の技能として高めてきたことが根拠となっている。