陽岱鋼、涙のFA宣言「戦力構想に入ってないと感じた」

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 涙の決別宣言――。日本ハムの陽岱鋼外野手(29)が、札幌市内の球団事務所で会見を行い、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明した。国内他球団への移籍を前提とした権利行使のため、涙を浮かべて北海道のファンやチームメートに別れの思いを語った。走攻守を備えたスラッガーに楽天、オリックスなど複数球団が調査しており、今後はさらなる争奪戦に発展することが必至だ。
 
愛着ある北海道、そしてファンとの決別――。球団事務所でFA宣言の手続きを終えて臨んだ会見。陽岱鋼は言葉を詰まらせながら「プロで11年間、お世話になった北海道のファンの皆さん、球団、裏方さん、チームメート。感謝の思いしかない」と語った。
 
  今季は打率・293、14本塁打、61打点でリーグ優勝に貢献。抜群の身体能力を生かした中堅守備で何度もピンチを救い、チームも10年ぶりの日本一に輝いた。日本シリーズ終了翌日の10月30日に、球団事務所で吉村浩GMと会談した。
 
  今季年俸1億6000万円からの金額増や複数年契約の希望も胸にあったが、話し合いの途中で球団の限られた予算や若手を積極的に起用する方針を感じ「自分が戦力構想に入ってないと感じた」と言う。
 
  11日から解禁となる国内他球団との交渉は、主に代理人に任せる。早くから楽天が獲得に向けて調査を行っており、オリックスも好条件を用意して参戦する準備を整えている。新たな球団が名乗りを上げる可能性もある。台湾では国民的なスターで、13年に盗塁王、12年からは3年連続でゴールデングラブに輝いた29歳。複数球団の争奪戦となるのは必至だ。
 
  「正直さみしいけど、自分のため、家族のために決めた。北海道に(試合で)戻ってきたら応援してほしいし、プレーで恩返ししたい」。8日から数日間は妻子と母国・台湾で静養する。20日の優勝パレード、ファン感謝祭については「出たい」と希望した。