爆買いが起こる理由

「日本製は安全、安心」という定評
 中国製だって日本で買えば安心?
 
中国人が、日本製品を欲しがる理由は、「日本製は安全、安心」という定評と信頼があるからだ。中国では、食品偽装が蔓延し、大気汚染も深刻さを増している。どんなに撲滅しようとしてもニセモノが横行する中で、「中国製品は信頼できない」という生活上の問題を口にする人は非常に多い。だから、以前よりは比較的自由に海外に出られるようになった今、中国よりも高品質な商品や食材を売っている日本に押し寄せているのだ。
 
日本で販売されている商品のかなりの部分は「メイド・イン・チャイナ」なのに、「パッケージに日本語が書いてあって、日本のちゃんとした店で売られているというところに、中国人は安心感を覚える」。日本企業の厳しい品質管理をクリアした商品であれば、たとえ中国製であっても大丈夫だと思っている。それほどまでに、中国人は日本製品や日本人の真摯なモノづくりに全幅の信頼を置いている。
 
逆の言い方をすれば、中国人でありながら中国製品に対する信頼はゼロ。また、自国ではなぜ日本のような高品質な製品をつくれないのかという、ジレンマや不満も抱えている。
 
物質面だけではない。来日した中国人が驚くのは、日本人が意識せずに何気なく送っている「日常生活の質の高さ」にある。汚染された空気や水だけではなく、中国では日々の暮らしそのものが、日本人には想像もできないくらい過酷で不便なのだ。中国人にとっては「不便なことが普通」なので、これまで外国と比べる機会はなかったが、来日して初めてその違いを知り、日本とのあまりの違いに愕然とする。そして、中国政府やメディアによって人々の頭の中で形成されてきた「日本像」と実際の日本があまりにもかけ離れていることに驚き、「もっと本当の日本を知りたい」と思うのである。
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