仁義

孟子は、母の元を離れて孔子の孫である子思の門人の下で学んだ。後に、各地を遊説して回ったが、孟子の理論は君主には受け入れられず、郷里に戻り弟子の育成に努め、著作活動に入った。
孟子は人の性が善であることを説き、続けて仁・義・礼・智の徳を誰もが持っている4つの心に根拠付けた。
 
その説くところによれば、人間には誰でも「四端(したん)」が存在する。
「四端」とは「四つの端緒」という意味で、
それは「惻隠」(他者を見ていたたまれなく思う心)
「羞悪」(不正や悪を憎む心)
「辞譲」(譲ってへりくだる心)
「是非」(正しいこととまちがっていることを判断する能力)
と定義される。
 
この四端を努力して拡充することによって、それぞれが仁・義・礼・智という人間の4つの徳に到達すると言うのである。だから人間は学んで努力することによって自分の中にある「四端」をどんどん伸ばすべきなのであり、また伸ばすだけで聖人のような偉大な人物にさえなれる可能性があると主張している。
 
孔子は仁を説いたが、孟子はこれを発展させて仁義を説いた。
「仁」とは真心と思いやりであり、「義」とは事物に適切であることをいう。
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