「パイオニアの受難」

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人類史上、新しいことを始めた人たちが世間の指弾に合い
受難することは珍しくない。
 
私の知っているところでは、1859年、チャールズ・ダーウィンが「種の起源」を
刊行し、「人類の祖先はサルだ」と発表したところ、
「ダーウィンは、自宅でサルと抱き合っているところを見た」とか
「ダーウィンが風呂へはいるところを偶然見かけたが、ダーウィンの首から下は
サルだった」とか、心ない風評に苦しんだ。
 
日本では、1872年、福沢諭吉が「学問のすすめ」を著し、冒頭で
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と発表すると、
「学問のすすめ」は大ベストセラーとなったが、
それを妬む人たちは「ホラを吹くザワ、ウソをゆうキチ」といい、
福沢諭吉をコキおろした。
 
1895年12月、ドイツのウィルヘルム・レントゲンがX線を発明した。
ところが年が明けた2月、アメリカ・トレントン市ではX線の透視を誤解して
「劇場でのX線オペラグラス禁止条例」が可決されている。
どうやら、女性の姿を透視できる光線であると勘違いしたようだ。
 
現代に生きる私たちからすれば、笑ってしまうような勘違いである。
 
ウィルヘルム・レントゲンは、1901年、この功績により
第1回ノーベル物理学賞を受賞している。
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