「nobility」

 
イメージ 1
イメージ 2
 
2011年、阪神タイガースの新外国人選手マット・マートンがプロ野球の
最多安打記録を更新した。
 
これまでイチローが持っていたシーズン210安打の最多安打記録を、
入団1年目の外国人選手が塗り替えたのだからすごい。
最終的に214安打し、プロ野球記録を更新した。
 
マートン選手は、大学卒業後ドラフト1位でメジャー入りし、花形選手であったが
メジャーではシカゴ・カブスで3年間プレーした後、アスレチックスで1年、
ロッキーズで1年とチームを転々とし、けっして満足のいくプレーをしていた
わけではなかった。
 
しかし、阪神タイガースのスカウト、アンディ・シーツがマートン選手を
「スイングがコンパクトで確実性が高い。日本の野球に向いている。」と評価し
獲得に動いた。
ちょうど、昨年までセンター1番でレギュラーだった赤星選手が引退したため
その代役に抜擢され成功した。
 
練習態度が非常にまじめで、コーチのアドバイスは真剣に聴いているようだ。
また、試合中にも打ち終わった後に、必ず、投手の特徴や球種、アンパイアの
ストライクゾーンの特徴をノートに書き留めているようだ。
この2つの点は、イチローと相通ずるところがある。
 
 
ところが、マートン選手の記録更新のインタビューをきいて、心に残った言葉がある。
 
それは、新しい生活を始めた日本が「nobility」(高潔)の国だ
と話していたことだ。
 
 
「nobility」(高潔)とは、気高くてけがれのないこと、
人柄が立派で潔いこと、私利私欲に動かされないことなどをさすが、
マートン選手は「日本へ来て、道で困っている人がいれば必ず誰かが声をかける。
見ず知らずの人でも困っている姿を見れば助けようとする。」と、その理由を
語っていた。
 
話はかわるが、ヨーロッパから日本にやって来た人が、スキー場で
驚きの光景をみるという。
それは、スキーを止めて昼食をとるとき、日本では雪にスキー板をつきさして
その場を離れることだ。
 
ヨーロッパだと、食べ終わって元の場所に戻るとスキー板はだれかによって
持ち去られている場合が多いらしい。
 
日本では、雪に突き刺しているスキー板が食べている間になくなるということは
ほとんどあり得ないことだ。
 
この差が「nobility」(高潔)という言葉で言い表されたのだと思う。
 
私たちも「高潔の国・日本」を受け継いでいけるよう道徳心をいっそう
高めていきたいものです。